KC-135R
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185th ARW / 174th ARS (Iwoa Air National Guard)
尾翼に”スーシティ”(インディアンのスー族の町)と書かれ 部隊シンボルの黒い蝙蝠が不気味である。アイオワ州空軍(ANG)傘下の飛行隊で第185給油航空団 第174給油飛行隊(174th ARS)のKC-135R。前のページでご紹介したオハイオの部隊同様 以前はA-7Dの戦闘機部隊、最近までF-16Aも使っていたが 現在は給油専門部隊となっている。
2024年2月 横田基地にスーシティのKC-135R 3機が飛来したとの情報で、其々異なる尾翼の塗装から羨ましく写真を拝見させて頂いたが、特にF-16時代に尾翼を飾った”Bats”の絵柄がKC-135Rに復活したのは、喜ばしい事である。2024年3月嘉手納を訪れた私の目の前に この”Bats"のKC-135R/62-3544が降り立った時は、特にうれしかった。黒塗りは期待することもなかったが、Batsが書かれているだけで満足なのだ。同時に嘉手納には従来塗装の機体も常駐しており、この2機を見れたのは幸運だった。
2022年3月9日嘉手納基地には、外来のKC-135Rが5機もいた。その内 今回まともに撮れなかったのが、このウィスコンシン州空軍 128th ARWの機体である。1980年ネリスのレッドフラッグで初めて撮れた州空軍の空中給油機がやはりウィスコンシンANGのKC-135Aだったから 懐かしさもあった。しかも機首にノーズアートも入っており、魅力的なターゲットだったのだ。
190th ARW / 117th ARS (Wisconsin Air National Guard)
190th ARW 117th ARS (kansas Air National Guard)
2022年3月 沖縄嘉手納基地に長期滞在していた2機のKC-135Rが、カンザス州空軍第190給油航空団所属の機体である。地元嘉手納18th WGのKCが不足しているようで、現地での任務を肩代わりしてフライトしていた。

カンザス州空軍は、1978年までB-57G,RB-57B/E キャンベラなどマーチン製の爆撃機、戦略偵察機を運用していたが、1978年から空中給油部隊に転換してKC-135A、E型を運用、2006年からKC-135Rに更新している。
↑ 2024年3月12日 嘉手納基地に降り立ったアイオワ州空軍(185th ARW)のKC-135R/62-3544
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↑ 2022年3月10日 嘉手納基地で離陸滑走に向かう185th ARWのKC-135R / 58-0057
スー族はアメリカ中西部の平原インディアンで、昔の西部劇にも度々登場する戦闘精神が強い勇猛果敢な部族であった。カスター将軍の騎兵部隊を全滅させたことでも有名であるが、元々の部族自体は大人しい生活を送っており、白人による強制移住などで圧迫を受けて反乱を起こしていたと言うのが実情であったようだ。18世紀にスペイン人がアメリカ大陸に馬を持ち込んで以来、インディアン各部族は馬を使った移動や狩り、戦闘にも使うようになったが、インディアン(ネーティブアメリカン)の長い歴史から考えると最近の事であり、長い間徒歩で大陸を移動していたのが実情である。従って部族住地を出て遠征すること自体少なかったであろうことは想像できる。
↑ 2012年10月4日11:24  嘉手納基地に飛来した185th ARWのKC-135R / 58-0109    ミシシッピー州空軍から移動してきた機体。
↑ 2010年12月1日 嘉手納基地に降り立った185th ARWのKC-135R / 59-1519  
↑ 2024年3月16日 嘉手納基地R/W-05Rで離陸する185th ARWのKC-135R/59-1519
↑ 117th ARSのニックネームが”Kansas Coyotes"であるから 後部のブームの翼にも”コヨーテ”と書かれている。2022年3月10日離陸したこの機体は、同じく朝離陸した4機のF-35Aに給油をしていたもので、北上して三沢沖で航空自衛隊のF-35Aとの共同訓練を給油面で支援。KC-135R / 63-8004  Mar.2022

↑ ウィスコンシン州空軍は、F-16Cを擁する戦闘機部隊とKC-135Rを運用する給油機部隊の二つの航空隊を持っており F-16C/Dを運用する第115戦闘航空団は、嘉手納にも移動訓練2015年と2017年に来日しており馴染みも深い。写真の機体は、KC-135R / 58-0009。最近の発表ではバーモント州空軍と共にF-35Aに機種更新される二つ目の州空軍戦闘機謡になるようで 2023年に更新を予定。